新熊野学講座「大台ヶ原と海跡湖の植物」

■開催日時

令和5年3月18日(土)

午後1時30分~午後3時30分

■開催場所

映像ホール

■内容

 大台ヶ原周辺は、日本有数の多雨地帯として知られ、年間降水量は4,000~6,000㎜に達します。この雨の大部分は4月~10月の植物の生長期間に集中しており、このことが大台ヶ原周辺地域独特の豊かな植物相を形成しています。豊富な雨と、その雨によって浸食された複雑な地形により、カシ類を主体とした常緑広葉樹林、ブナやカエデ類などの落葉広葉樹林、トウヒやウラジロモミなどの常緑針葉樹林など、多様な森林が成立しています。
 また、東紀州地域内に点在する海跡湖と呼ばれる湖は、かつては海水が入り込んでいた入江が土砂の堆積でせき止められ湖になったもので、代表的なものに須賀利大池があります。流出入する河川がなく、海水の侵入もない閉鎖的な生態系を持ち、ハマナツメをはじめとする希少な湿地性植物が生育しています。
 本講座では、東紀州地域の最も高いところと、最も低いところに生育する植物について学び、東紀州地域の豊かな自然とその特徴について理解を深めていただきます。

■その他

参加料・入場料 無料
定員 40名(要申込・先着順)
募集受付期間 令和5年2月18日(土)~3月17日(金)※定員になり次第終了
講師 山本和彦氏(三重自然誌の会会員)
主催 三重県立熊野古道センター